旅行4日目 小樽・星空のメモリア聖地
この日の朝食は、サウナ施設内の朝食バイキング。これは下手なビジホのバイキングよりはよっぽど多彩な料理がそろっており、美味しかった。しょうが焼とか、イカの塩辛とかたらふく食ってしまう。施設を出るときの面倒くさい手続きを終え、小樽に出発。
この日の聖地巡礼&観光計画は
小樽駅前→思い出の展望台→通学路の坂→昼食→カレイドオルゴール→姫榊姉妹の神社
この日も雲一つない晴天だったのはまさに天祐。実は、昨日までの一週間は北海道全域、とりわけ札幌は雲に覆われており、昨日の夕方からようやく晴れ間が出たというタイミングなのだ。しかもこの時は知る由もないが、この次の日からはまた道央道南は雨雲に包まれるのである。メインの観光をこの日に設定し、それが雲の切れ間の晴天日となるなんて星神の御加護すごすぎるでしょう? さすが星メモラーの信仰心は格が違った。メアたんレンたんありがとう☆
そして降り立ちました小樽駅。裕次郎ホームとかはまあどうでもいいんですが、駅舎はゲーム中でも登場したので、まずは最初の星メモ聖地撮影。入口自体はそのままだったものの、その他の部分は工事中で幕や壁で塞がれていたのは残念なところ。再開発するお金があるのは喜ばしいところですが。

それにしても、かつての北海道屈指の経済都市であり、交通の要衝であった小樽。この西も東も山に囲まれたという悪条件さえなければ、あるいは、土木技術がもう少し進んでいた時代ならば、札幌という町は存在し得ず、小樽都市圏という名で、現在の札幌まで小樽の街は広がっていたことでしょう。しかし歴史はそうはなりえず。ただ、札幌のオマケとして寂れる前に、完全な観光都市にすっぱり転換したのは先見の明があったといえるでしょう。
駅前の光景は、ビルがそこそこ立ち並んでいる一般的な市の中心駅としては、普通に立派と言える規模。駅舎以外の建物も新しめで、ぶっちゃけ函館や青森よりも都会に見えるっていうか、函館や青森の寂れっぷりがありえないほどヤバいっていうか…。
この日の聖地巡礼&観光計画は
小樽駅前→思い出の展望台→通学路の坂→昼食→カレイドオルゴール→姫榊姉妹の神社
この日も雲一つない晴天だったのはまさに天祐。実は、昨日までの一週間は北海道全域、とりわけ札幌は雲に覆われており、昨日の夕方からようやく晴れ間が出たというタイミングなのだ。しかもこの時は知る由もないが、この次の日からはまた道央道南は雨雲に包まれるのである。メインの観光をこの日に設定し、それが雲の切れ間の晴天日となるなんて星神の御加護すごすぎるでしょう? さすが星メモラーの信仰心は格が違った。メアたんレンたんありがとう☆
そして降り立ちました小樽駅。裕次郎ホームとかはまあどうでもいいんですが、駅舎はゲーム中でも登場したので、まずは最初の星メモ聖地撮影。入口自体はそのままだったものの、その他の部分は工事中で幕や壁で塞がれていたのは残念なところ。再開発するお金があるのは喜ばしいところですが。

それにしても、かつての北海道屈指の経済都市であり、交通の要衝であった小樽。この西も東も山に囲まれたという悪条件さえなければ、あるいは、土木技術がもう少し進んでいた時代ならば、札幌という町は存在し得ず、小樽都市圏という名で、現在の札幌まで小樽の街は広がっていたことでしょう。しかし歴史はそうはなりえず。ただ、札幌のオマケとして寂れる前に、完全な観光都市にすっぱり転換したのは先見の明があったといえるでしょう。
駅前の光景は、ビルがそこそこ立ち並んでいる一般的な市の中心駅としては、普通に立派と言える規模。駅舎以外の建物も新しめで、ぶっちゃけ函館や青森よりも都会に見えるっていうか、函館や青森の寂れっぷりがありえないほどヤバいっていうか…。
最初の巡礼先は、小樽の主な観光地とは逆の西側で、最も遠い展望台。体力のあるうちに、ということもあるし、夜はカップルが跋扈するという情報もあったので、早期の登山。で、そこまでの道程なんですが、さすがは坂の街と呼ばれるだけあって、建物が立ち並ぶ駅周辺でさえ坂の多いこと多いこと。
バスを使っても駅から登山口までで大したショートカットにはならないために節約で諦めたとはいえ、急勾配の2、3キロは使っていても良かった距離。展望台へは車やバイクがあれば進入できる舗装路にはなっているものの、歩行者には関係のない話。お金があれば初見ではタクシー利用が無難かも・・・でもファンなら隕石探索時のの幼クンの苦労を足で感じてみるのがグッドなんじゃないかなまあ一般ファン論でね?
山の入り口の時点でかなり駅前方向のいい景色が見えてしまう程度の標高に達しており、上る毎に丁度小樽駅方面、つまりここからは海側となる山脇の景色はどんどん高く、綺麗になってゆく。にしても北海道は山の植生も本州とは違います。本州の山と言えば、細長い木はクッソ汚いスギ林、もしくは広葉樹林は横幅広いヒノキとかドングリ取れる葉っぱ堅そうな木の薄暗い山が主流。、ボーイスカウトでそこそこいろんな山行ってたけども、どこも大体そんな感じ。植物より岩や川の景色がメインのところは奇麗だけれど。

それに比べて、市内わずか数分の山でこの綺麗さですよ。まあ冬は雪に埋まるんでしょうけれどねー。そして10分少々上った先には展望台が。ごく手前までだけは土の斜面となっており、なるほどここからはゲームの背景そのままとなっている。そして木々の天蓋が左右に割れると・・・。

最初にして最大の目的地、展望台。

自分にとっては星メモの聖地、あるいは人によっては「最終兵器彼女」の聖地。白い四阿然とした展望台の姿は感動的。もちろんファンにとっては小屋も感動の対象ではあるものの、そこから望む小樽の景色も素晴らしい。山間の狭い小樽市内を完全に一望できるこの展望台の位置は絶妙であり、駅も埠頭も全てが大パノラマで見渡せるのです。今が戦国時代であれば、間違いなくここには城が建てられている立地でしょう!



と、ここまで描写をスルーしてきましたが、先客いたんですよね。マイナースポットとはいえ、一応観光地ですので、それっぽい団体さんが1組と、カップルが1組。しかし、「フヒヒヒヒ!」と呟きながら、景色ではなく建物の方をカメラで撮りまくっている自分に危険を感じたのか、早々と撤退してしまいました。この景色の真の楽しみ方を知らぬ凡愚どもです(マジキチ)。
夢ー! メアー! 俺だー! 幸せになってくれー!
と祈ってから下山。下りはさすがにあっという間に終了。次の目的地は、学校への道の背景で使われる「地獄坂」の風景です。
山と同じくここは駅の西側なので、そのまま直行。観光スポットではないので地図はなし。他の聖地巡礼者の「市立体育館までの道にある」「すぐに見つかった」という情報のみで探索に臨んだため、ひょっとすると難航するかも・・・と思いましたが、なるほど情報通りすぐに分かりました。施設への道につながる道路は一つだけなのだし、方向的に二択、しかもその道がゲームの風景マジにそのままなので、ファンなら見間違うはずもありません。


あっさり発見、撮影成功。ここらへんは「地獄坂」とはいいつつも、坂はそこまでではありません。いや、平地に住んでいる人には地獄なのかもしれませんが、自分の実家は大阪とはいえ千里、能勢の山々を切り開いた街で、小樽に劣らぬ急坂の街なのです。自転車などとても使えぬ坂もそこらにありますので、このくらいでは実家基準ではちょっと急な坂程度だな、とは思ったのですが・・・。しかし小樽の坂の真の恐ろしさはここではなかったことを後ほど思い知るのですが・・・
ここでそろそろお昼に丁度いい時間。いくら貧乏旅行とはいえ、せっかく小樽に来たのだから、寿司とは言わないもののせめて海鮮丼の一杯くらいは・・・と思っていたので、事前に調べていた駅前市場の海鮮丼の店へ。価格はともかく、観光客向けのまずい店だったら嫌だな、と思ったのですが、いやあ杞憂でした。美味すぎた。写真あれば本当によかったんですがね・・・あまりの美味しさ+酒での酔っ払いですっかり忘れていました。というか、全体的に食うのに夢中で食い物の写真はかなり忘れてるんですけどね。次の日あたりにようやく気付いたというか。
好きなトッピングを選べるんですが、自分はウニ、いくら、サーモンという割と定番を選択。エビカニはそんなに好きではないので、選べるのはありがたいところ。ウニは本来は好きではないのだけれど、やはり北海道と言えば・・・ということもあるし、電車で会った北海道のお姉さんも「このシーズンならやはりウニ」と言われていたので選択。もちろん死ぬほど美味かった。何の臭みもないし、とろける濃厚な味で、これなら全然平気っていうか、いくらでも食べられてしまいます。
それだけでも大満足だったのですが、さらに嬉しいのが、たまたま挨拶からの世間話で意気投合した隣のおばちゃんから(地元の人が昼食で使うのは本当にいい店の証拠ですね)、見たことない魚の刺身をおごってもらえたのですよ! 茶色いカサゴをトビウオみたいに細長く潰したような・・・変わった形で、ロッカク、という魚だそうな。き、聞いたことねぇー。海鮮丼は仕入れに気合はいった高級店なら、大阪や東京でも食えるかもしれませんが、これは地元の以外にはなかなか流通しない魚なので、まさに他では食いたくても食えない魚なのです。
それだけでもレアなのに、これがまた美味しかった。白身魚ながら淡泊ではなく、磯の香りと油分のあるやや濃厚な味。しかし白身魚らしく繊維質の歯ごたえある触感で、今まで食べたことのない刺身の味です。地酒をちびちびやりながら、平日の真昼間から海鮮丼と刺身とか夢のようなお大尽っぷりではないですか。ちなみに、この日以外は北海道がずっと曇りだったことを教えてくれたのもこのおばちゃんです。いやぁ、旅の出会いって最高ですね。おばちやんマジありがとう。娘さんといつまでも仲良くしてください。
さて、いい具合に酒も回ったところで、次は本来のメイン観光地地帯である小樽東側の観光。ここで、経路的に一旦一駅先の小樽築港(アナウンス聞くまでつきこうって読んでました。だってほら・・・築地とかの読みあるし)観光バスルートとは異なる南側から散策。危うく迷いかけたものの、どう足掻いても東は海、西は山という分かりやすい目標物があるため、なんとかメルヘン交差点方向に到達。それでは、聖地巡礼第四段、小樽オルゴール館へ。
観光名所の蒸気時計のある交差点から北に延びる商店街は、明治大正風の洋風建築の観光施設(ガラス細工とかオルゴール細工とか食べ物屋とか)が立ち並ぶ、運河の南側のもう一つの観光地帯。ゲーム的にはオルゴール館そのものより、そこに展示されているカレイドオルゴール(万華鏡付きオルゴール)の撮影がメイン(の割にすっごいピンボケ)

なのですが、これが予想を上回って館全体が良かったんですよね。入場料なしに入れるんですが、その館内が本当にオルゴールの歴史を網羅した美術館といっていい規模で、その眩さに、あるいは美しさに圧倒されます。ちなみに、完全展示品以外は手に取っていいし実際に買えるのですが、高すぎるため、自分には携帯ストラップくらいしか買えませんでした。
なによりも心を打ったのは、これだけの大量の技術の結晶たちが、かつては技術の最先端の象徴として持て囃されながらも、今はすでに「忘れられた・失われた技術」であり、その面影としてアート、美術としてわずかに名を残しているのみ・・・という、華やかであるのに、いや、館内が華やかだからこそ、逆にそのコントラストが、古戦場のような物悲しさを思い起こさせるのです。

美術方面には興味のなかった自分なのですが、オルゴールというものが、音色以外でもこれほど心を打つ風景だとは思いもしませんでした。そういやまどマギの手作りオルゴール演奏動画もすごかったなー、やっぱりオルゴールすごいなー、あこがれちゃうなー。
予想外の満足感で館内を出ると、メルヘン交差点のモニュメント、撮影名所である蒸気時計が、一時か二時丁度となったのか、タイミング良く煙を吹いていたので撮影。

あらかじめスタンバってたらしい観光客がたくさんいました。にしても大阪の観光地と同じく、どこいっても中国人と老人ばかりです。日本人としては海外から評価されて嬉しい反面、未来を憂えてしまいます。
ここから繋がる交差点を通りながら、特に寄り道することもなく(しつこいようだが余計なことする金が無い)小樽運河へ、というのが当初の計画だったものの、途中で見つけたある施設に心が動き、入るだけ入ってみることに。
その施設は『小樽ヴェネチア博物館』。もともとイタリアには興味があった(某大航海MMOでは、実装後すぐにヴェネチアに亡命しました。アドリア海の逆風はもうこりごりだよ・・・)上に、道中でのイタリア旅行話から、俄然興味が出てきたのです。一階部分は無料公開だったので、物は試しと入ってみることに。

ちなみに、なぜ北海道のこんなところにヴェネチアの本格的な美術館があるのかというと、規模の差こそはあれ、かつては経済都市として飛躍しつつも、次第に文化・観光都市の側面を強めていった街で、ガラス細工や運河が観光名所という共通点から、街同士で仲が良く、美術館開設ができるほどの展示品をいろいろ譲ってもらえたとか。一階にはいきなり、女王乗船のゴンドラ(実物)などの貴重な品々があります。二階からは有料で撮影禁止なので写真はありません。
二階は、中世〜近世の貴族部屋のワンカットを再現したものがメイン。ガラス食器をぜいたくに使用したテーブルセットの食堂や、いわゆる王様ベッドのある寝室とか。ファンタジーラノベでしか貴族的ブルジョア暮らしを想像できない貧弱ヤング(わたしのことです)たちは、海外は無理でも、せめてこれくらいの光景を見た方が想像力もよりたくましくなるのではないでしょうか。
三階から上は、古代から現代にいたるまでのヴェネチアガラス細工の歴史と作品展示。1950年以降の作品が多いものの、すっごい綺麗です。海中の魚を表現したガラス細工がすっごく綺麗だったのが印象的です。っていうか、でかいものはともかく細かくちょっと力を入れただけで折れそうな細かい細工ものもいっぱいあるのに、イタリアから日本までこの量のガラス細工を運んできた運送会社さんは大変だと思いました。
五階では小さなゴッホ展までやってました。いたれりつくせりですね。芸術方面に関心のなかった自分としては、日本マニアで同棲した男に嫉妬して耳切ったホモエピソードの人、という程度の事前知識しかありませんが、解説付きのモザイク画はそんな素人にも、訴えかけてくるものがあります。
五階には喫茶店もあり、アンティーク家具に囲まれた放課後貴族ティータイムを満喫することもできます。快晴だったこともあり、外のテラス席を選びました。そこで食べたセットがこれ。

小樽港を見下ろしつつ、涼やかな北海道の風に吹かれてのこの優雅な時間、いやあもう小樽最高ですね。寄ってよかった。皆さんも小樽観光の際は、あまりメジャーではないけど地味にすごいこの博物館に、是非寄ってみることをお勧めします。
それでは、一般的な観光でも小樽観光のメイン・クライマックスであろう小樽運河。

風情のないこと言ってしまえば、中国語喋る方々が山のように群がっており、落ち着きとは程遠い光景なのですがまあよろしいでしょう。写真はそれらの観光客の隙を突いて取らなければならないので、絵葉書的な景色を取るのは諦めたほうがよいです。平日の夕方でしたが、この写真撮影にもだいぶ苦労しました。



ゲームのあの橋前。人の多さを忘れれば、景色はとっても綺麗です。当たり前ですがゲームの背景よりも実物はずっと素敵です。

明治風の建築物が立ち並ぶ運河、という点では、都会のど真ん中ですが大阪中之島近辺なんかも結構なものですが、そことはまた違ったメルヘンな光景で、定番観光地とはいえがっかり観光地ではありません。夜景の時間ならなお素晴らしかったでしょうが、ここは最後の聖地巡礼が待っているので、名残惜しくも撤退。
そして最後の目的地、こさめさんの神社です。姉の方は別に……。しかし、手前までは普通の平地だったもの、なんじゃこりゃ!
こ、この公園に続く坂……まるで壁じゃん!

すみません小樽なめてました。

えー、写真では分かりづらいかもしれませんが、午前に登った自称地獄坂さんの二倍以上勾配あるよ! 歩いていてもロッククライミングするかのような前かがみ姿勢になってしまうし、原付程度の馬力では登れずにずり落ちてしまいそうです。もちろん山の中にはこんな地形はいくらでもあるでしょうが、それは山だからであって、普通の街中の平地からアスファルトの綺麗な舗装路で繋がっていて、脇には団地や民家も立ち並んでいるのに、ここまでの勾配がある道は坂の街暮らしだった自分も見たことがありません! 完敗です。
ここも若干場所の不安があったものの、地点が神社だけに地図上でおおまかには確認できるので、坂のひどさ以外は問題なし。稲荷神社なので、狐の石像があります。

で、ほんとに街角にひっそりあるマイナーな神社という感じで、人気は全くなし。主務所に人がいたら挨拶くらいはと思いましたが、扉半開きの本殿内にも、それ以外の建物内にも人影は見えません。それでも人はいなくても神様はいるだろうし、まずはお参りして挨拶してから、静かな境内を撮影。それにしても、坂の上とはいえ、住宅街の近くかつ設備もそれなりに見栄えはあるのに、もう少し賑わっていてもいい気が。少なくともゲームのように、祭りの日でもあそこまで盛り上がるようには思えなし、これも時代の流れなんでしょうかね。過疎にあえいでいるなら、そりゃ萌え系神社もできるってもんですよ。もっとも、どれだけ客に困ってもいちはちきんの星メモ観光で売り出すのは無理でしょうが・・・。

帰り道の風景として、かつての手宮線廃線跡を撮影。普通に歩道の隣に踏み切りと線路が保存されていて、公園のような感じになっています。

これも小樽が北海道の中心であった時代の名残のひとつ。夕日の中を札幌まで戻り、再びすすきのへ。小樽で思う存分美味い物を食べたこともあり、昨日は札幌ラーメンに失望したこともありで、この日は晩御飯は特にとらずに風呂の後はそのまま就寝。

バスを使っても駅から登山口までで大したショートカットにはならないために節約で諦めたとはいえ、急勾配の2、3キロは使っていても良かった距離。展望台へは車やバイクがあれば進入できる舗装路にはなっているものの、歩行者には関係のない話。お金があれば初見ではタクシー利用が無難かも・・・でもファンなら隕石探索時のの幼クンの苦労を足で感じてみるのがグッドなんじゃないかなまあ一般ファン論でね?
山の入り口の時点でかなり駅前方向のいい景色が見えてしまう程度の標高に達しており、上る毎に丁度小樽駅方面、つまりここからは海側となる山脇の景色はどんどん高く、綺麗になってゆく。にしても北海道は山の植生も本州とは違います。本州の山と言えば、細長い木はクッソ汚いスギ林、もしくは広葉樹林は横幅広いヒノキとかドングリ取れる葉っぱ堅そうな木の薄暗い山が主流。、ボーイスカウトでそこそこいろんな山行ってたけども、どこも大体そんな感じ。植物より岩や川の景色がメインのところは奇麗だけれど。

それに比べて、市内わずか数分の山でこの綺麗さですよ。まあ冬は雪に埋まるんでしょうけれどねー。そして10分少々上った先には展望台が。ごく手前までだけは土の斜面となっており、なるほどここからはゲームの背景そのままとなっている。そして木々の天蓋が左右に割れると・・・。

最初にして最大の目的地、展望台。

自分にとっては星メモの聖地、あるいは人によっては「最終兵器彼女」の聖地。白い四阿然とした展望台の姿は感動的。もちろんファンにとっては小屋も感動の対象ではあるものの、そこから望む小樽の景色も素晴らしい。山間の狭い小樽市内を完全に一望できるこの展望台の位置は絶妙であり、駅も埠頭も全てが大パノラマで見渡せるのです。今が戦国時代であれば、間違いなくここには城が建てられている立地でしょう!



と、ここまで描写をスルーしてきましたが、先客いたんですよね。マイナースポットとはいえ、一応観光地ですので、それっぽい団体さんが1組と、カップルが1組。しかし、「フヒヒヒヒ!」と呟きながら、景色ではなく建物の方をカメラで撮りまくっている自分に危険を感じたのか、早々と撤退してしまいました。この景色の真の楽しみ方を知らぬ凡愚どもです(マジキチ)。
夢ー! メアー! 俺だー! 幸せになってくれー!
と祈ってから下山。下りはさすがにあっという間に終了。次の目的地は、学校への道の背景で使われる「地獄坂」の風景です。
山と同じくここは駅の西側なので、そのまま直行。観光スポットではないので地図はなし。他の聖地巡礼者の「市立体育館までの道にある」「すぐに見つかった」という情報のみで探索に臨んだため、ひょっとすると難航するかも・・・と思いましたが、なるほど情報通りすぐに分かりました。施設への道につながる道路は一つだけなのだし、方向的に二択、しかもその道がゲームの風景マジにそのままなので、ファンなら見間違うはずもありません。


あっさり発見、撮影成功。ここらへんは「地獄坂」とはいいつつも、坂はそこまでではありません。いや、平地に住んでいる人には地獄なのかもしれませんが、自分の実家は大阪とはいえ千里、能勢の山々を切り開いた街で、小樽に劣らぬ急坂の街なのです。自転車などとても使えぬ坂もそこらにありますので、このくらいでは実家基準ではちょっと急な坂程度だな、とは思ったのですが・・・。しかし小樽の坂の真の恐ろしさはここではなかったことを後ほど思い知るのですが・・・
ここでそろそろお昼に丁度いい時間。いくら貧乏旅行とはいえ、せっかく小樽に来たのだから、寿司とは言わないもののせめて海鮮丼の一杯くらいは・・・と思っていたので、事前に調べていた駅前市場の海鮮丼の店へ。価格はともかく、観光客向けのまずい店だったら嫌だな、と思ったのですが、いやあ杞憂でした。美味すぎた。写真あれば本当によかったんですがね・・・あまりの美味しさ+酒での酔っ払いですっかり忘れていました。というか、全体的に食うのに夢中で食い物の写真はかなり忘れてるんですけどね。次の日あたりにようやく気付いたというか。
好きなトッピングを選べるんですが、自分はウニ、いくら、サーモンという割と定番を選択。エビカニはそんなに好きではないので、選べるのはありがたいところ。ウニは本来は好きではないのだけれど、やはり北海道と言えば・・・ということもあるし、電車で会った北海道のお姉さんも「このシーズンならやはりウニ」と言われていたので選択。もちろん死ぬほど美味かった。何の臭みもないし、とろける濃厚な味で、これなら全然平気っていうか、いくらでも食べられてしまいます。
それだけでも大満足だったのですが、さらに嬉しいのが、たまたま挨拶からの世間話で意気投合した隣のおばちゃんから(地元の人が昼食で使うのは本当にいい店の証拠ですね)、見たことない魚の刺身をおごってもらえたのですよ! 茶色いカサゴをトビウオみたいに細長く潰したような・・・変わった形で、ロッカク、という魚だそうな。き、聞いたことねぇー。海鮮丼は仕入れに気合はいった高級店なら、大阪や東京でも食えるかもしれませんが、これは地元の以外にはなかなか流通しない魚なので、まさに他では食いたくても食えない魚なのです。
それだけでもレアなのに、これがまた美味しかった。白身魚ながら淡泊ではなく、磯の香りと油分のあるやや濃厚な味。しかし白身魚らしく繊維質の歯ごたえある触感で、今まで食べたことのない刺身の味です。地酒をちびちびやりながら、平日の真昼間から海鮮丼と刺身とか夢のようなお大尽っぷりではないですか。ちなみに、この日以外は北海道がずっと曇りだったことを教えてくれたのもこのおばちゃんです。いやぁ、旅の出会いって最高ですね。おばちやんマジありがとう。娘さんといつまでも仲良くしてください。
さて、いい具合に酒も回ったところで、次は本来のメイン観光地地帯である小樽東側の観光。ここで、経路的に一旦一駅先の小樽築港(アナウンス聞くまでつきこうって読んでました。だってほら・・・築地とかの読みあるし)観光バスルートとは異なる南側から散策。危うく迷いかけたものの、どう足掻いても東は海、西は山という分かりやすい目標物があるため、なんとかメルヘン交差点方向に到達。それでは、聖地巡礼第四段、小樽オルゴール館へ。
観光名所の蒸気時計のある交差点から北に延びる商店街は、明治大正風の洋風建築の観光施設(ガラス細工とかオルゴール細工とか食べ物屋とか)が立ち並ぶ、運河の南側のもう一つの観光地帯。ゲーム的にはオルゴール館そのものより、そこに展示されているカレイドオルゴール(万華鏡付きオルゴール)の撮影がメイン(の割にすっごいピンボケ)

なのですが、これが予想を上回って館全体が良かったんですよね。入場料なしに入れるんですが、その館内が本当にオルゴールの歴史を網羅した美術館といっていい規模で、その眩さに、あるいは美しさに圧倒されます。ちなみに、完全展示品以外は手に取っていいし実際に買えるのですが、高すぎるため、自分には携帯ストラップくらいしか買えませんでした。
なによりも心を打ったのは、これだけの大量の技術の結晶たちが、かつては技術の最先端の象徴として持て囃されながらも、今はすでに「忘れられた・失われた技術」であり、その面影としてアート、美術としてわずかに名を残しているのみ・・・という、華やかであるのに、いや、館内が華やかだからこそ、逆にそのコントラストが、古戦場のような物悲しさを思い起こさせるのです。

美術方面には興味のなかった自分なのですが、オルゴールというものが、音色以外でもこれほど心を打つ風景だとは思いもしませんでした。そういやまどマギの手作りオルゴール演奏動画もすごかったなー、やっぱりオルゴールすごいなー、あこがれちゃうなー。
予想外の満足感で館内を出ると、メルヘン交差点のモニュメント、撮影名所である蒸気時計が、一時か二時丁度となったのか、タイミング良く煙を吹いていたので撮影。

あらかじめスタンバってたらしい観光客がたくさんいました。にしても大阪の観光地と同じく、どこいっても中国人と老人ばかりです。日本人としては海外から評価されて嬉しい反面、未来を憂えてしまいます。
ここから繋がる交差点を通りながら、特に寄り道することもなく(しつこいようだが余計なことする金が無い)小樽運河へ、というのが当初の計画だったものの、途中で見つけたある施設に心が動き、入るだけ入ってみることに。
その施設は『小樽ヴェネチア博物館』。もともとイタリアには興味があった(某大航海MMOでは、実装後すぐにヴェネチアに亡命しました。アドリア海の逆風はもうこりごりだよ・・・)上に、道中でのイタリア旅行話から、俄然興味が出てきたのです。一階部分は無料公開だったので、物は試しと入ってみることに。

ちなみに、なぜ北海道のこんなところにヴェネチアの本格的な美術館があるのかというと、規模の差こそはあれ、かつては経済都市として飛躍しつつも、次第に文化・観光都市の側面を強めていった街で、ガラス細工や運河が観光名所という共通点から、街同士で仲が良く、美術館開設ができるほどの展示品をいろいろ譲ってもらえたとか。一階にはいきなり、女王乗船のゴンドラ(実物)などの貴重な品々があります。二階からは有料で撮影禁止なので写真はありません。
二階は、中世〜近世の貴族部屋のワンカットを再現したものがメイン。ガラス食器をぜいたくに使用したテーブルセットの食堂や、いわゆる王様ベッドのある寝室とか。ファンタジーラノベでしか貴族的ブルジョア暮らしを想像できない貧弱ヤング(わたしのことです)たちは、海外は無理でも、せめてこれくらいの光景を見た方が想像力もよりたくましくなるのではないでしょうか。
三階から上は、古代から現代にいたるまでのヴェネチアガラス細工の歴史と作品展示。1950年以降の作品が多いものの、すっごい綺麗です。海中の魚を表現したガラス細工がすっごく綺麗だったのが印象的です。っていうか、でかいものはともかく細かくちょっと力を入れただけで折れそうな細かい細工ものもいっぱいあるのに、イタリアから日本までこの量のガラス細工を運んできた運送会社さんは大変だと思いました。
五階では小さなゴッホ展までやってました。いたれりつくせりですね。芸術方面に関心のなかった自分としては、日本マニアで同棲した男に嫉妬して耳切ったホモエピソードの人、という程度の事前知識しかありませんが、解説付きのモザイク画はそんな素人にも、訴えかけてくるものがあります。
五階には喫茶店もあり、アンティーク家具に囲まれた放課後貴族ティータイムを満喫することもできます。快晴だったこともあり、外のテラス席を選びました。そこで食べたセットがこれ。

小樽港を見下ろしつつ、涼やかな北海道の風に吹かれてのこの優雅な時間、いやあもう小樽最高ですね。寄ってよかった。皆さんも小樽観光の際は、あまりメジャーではないけど地味にすごいこの博物館に、是非寄ってみることをお勧めします。
それでは、一般的な観光でも小樽観光のメイン・クライマックスであろう小樽運河。

風情のないこと言ってしまえば、中国語喋る方々が山のように群がっており、落ち着きとは程遠い光景なのですがまあよろしいでしょう。写真はそれらの観光客の隙を突いて取らなければならないので、絵葉書的な景色を取るのは諦めたほうがよいです。平日の夕方でしたが、この写真撮影にもだいぶ苦労しました。



ゲームのあの橋前。人の多さを忘れれば、景色はとっても綺麗です。当たり前ですがゲームの背景よりも実物はずっと素敵です。

明治風の建築物が立ち並ぶ運河、という点では、都会のど真ん中ですが大阪中之島近辺なんかも結構なものですが、そことはまた違ったメルヘンな光景で、定番観光地とはいえがっかり観光地ではありません。夜景の時間ならなお素晴らしかったでしょうが、ここは最後の聖地巡礼が待っているので、名残惜しくも撤退。
そして最後の目的地、こさめさんの神社です。姉の方は別に……。しかし、手前までは普通の平地だったもの、なんじゃこりゃ!
こ、この公園に続く坂……まるで壁じゃん!

すみません小樽なめてました。

えー、写真では分かりづらいかもしれませんが、午前に登った自称地獄坂さんの二倍以上勾配あるよ! 歩いていてもロッククライミングするかのような前かがみ姿勢になってしまうし、原付程度の馬力では登れずにずり落ちてしまいそうです。もちろん山の中にはこんな地形はいくらでもあるでしょうが、それは山だからであって、普通の街中の平地からアスファルトの綺麗な舗装路で繋がっていて、脇には団地や民家も立ち並んでいるのに、ここまでの勾配がある道は坂の街暮らしだった自分も見たことがありません! 完敗です。
ここも若干場所の不安があったものの、地点が神社だけに地図上でおおまかには確認できるので、坂のひどさ以外は問題なし。稲荷神社なので、狐の石像があります。

で、ほんとに街角にひっそりあるマイナーな神社という感じで、人気は全くなし。主務所に人がいたら挨拶くらいはと思いましたが、扉半開きの本殿内にも、それ以外の建物内にも人影は見えません。それでも人はいなくても神様はいるだろうし、まずはお参りして挨拶してから、静かな境内を撮影。それにしても、坂の上とはいえ、住宅街の近くかつ設備もそれなりに見栄えはあるのに、もう少し賑わっていてもいい気が。少なくともゲームのように、祭りの日でもあそこまで盛り上がるようには思えなし、これも時代の流れなんでしょうかね。過疎にあえいでいるなら、そりゃ萌え系神社もできるってもんですよ。もっとも、どれだけ客に困ってもいちはちきんの星メモ観光で売り出すのは無理でしょうが・・・。

帰り道の風景として、かつての手宮線廃線跡を撮影。普通に歩道の隣に踏み切りと線路が保存されていて、公園のような感じになっています。

これも小樽が北海道の中心であった時代の名残のひとつ。夕日の中を札幌まで戻り、再びすすきのへ。小樽で思う存分美味い物を食べたこともあり、昨日は札幌ラーメンに失望したこともありで、この日は晩御飯は特にとらずに風呂の後はそのまま就寝。



